Rock'n'文学

猫ときどき小説書き

文学

【講座】2022年1月22日「作家・町田康が語る『私の文学史』」第4回 於NHK文化センター青山

・偏屈とは ー 古典をやるメリット ・古典の現代語訳について ー 翻訳か創作か ・人間の営みはすべて「翻訳」である ・オートマチックな言語を捨てよ ・文学の言葉にこだわりたいわけ まめ閣下:下僕よ。 下僕:あ、閣下、降臨。 まめ閣下:降臨ではない。貴…

【講座】2021年12月25日「作家・町田康が語る『私の文学史』」第3回 於NHK文化センター青山

・エッセイって言うな! 随筆って言え! ・小説は歌謡曲、随筆はロック ・小説は「役」随筆は「素」 ・本当におもろい文章を書くコツ、秘技とは。 下僕:昨日の講座もおもしろかったなぁ。あぁー、なによりのクリスマスプレゼントだったなぁー。とくにラジオ…

【講座】2021年11月27日「作家・町田康が語る『私の文学史』」第2回 於NHK文化センター青山

・詩人として~詩の言葉とは何か~ ・小説家として~文体と笑い~ ・「わかる」の四種類 ・「文体は意志である」 ・笑いの本質「おもしろいことはこの世の真実」 ・「壺」 ー ある単語によって書き手と読み手がともに照らされる使い方 まめ閣下:呼ばれてな…

【読書会】2021年9月11日 「驟雨」「娼婦の部屋」吉行淳之介

・今あえて吉行淳之介を読んでみた ・文学と時代性についての考察 ・優れた文学作品は時代を超えるか 下僕:閣下、昨夜の読書会はちゃんとお聞きくださってましたか? まめ閣下:またあの薄っぺらい板に向かって何やらしゃべっておったのか。まあ聞いてなか…

【読書会】2020年12月5日「砂漠が街に入りこんだ日」グカ・ハン

母国語以外の言語で書くこと。 世界に紛れ込んだ異物としての自分。 言語、国境、性別、年齢、セクシャリティ、あらゆる境界を飛び越えようとする試み。 まめ閣下:おい、なんか冒頭に文章が出ておるが。あれはなんだ? 下僕:あ、気づいちゃいました? はは…

【読書会】2020年10月3日「観光」ラッタウット・ラープチャルーンサップ

下僕:ねぇ、閣下、今まで知らなかった素晴らしい作家に出会うって本当に幸せなことですねぇ。 まめ閣下:にゃ、にゃんじゃ、藪から棒に。 下僕:いえ、昨夜はほら、小説仲間たちで定期的にやってる読書会でしてね。その課題図書がこちらで。 下僕:今回、課…

2020年5月20日 オンライン合評会に思う。文学はロックにゃ。

下僕:はぁ、閣下。もう五月ですね。 まめ閣下:今ごろにゃにを言っておるのだ、もう五月も下旬ではないか。 下僕:そうなんですよ。新型コロナウィルスってやつのおかげで自粛生活ってのを続けているうちに、あれ?って気づいたらいつのまにか五月も終わろ…

【講座】2020年2月8日 町田康の「文学と笑い」@池袋コミュニティカレッジ

下僕:ねえ閣下、笑いってなんだと思います? まめ閣下:なにって。予は猫だから笑わんぞ。 下僕:笑う猫もいるじゃないですか、なんて言いましたっけ。 まめ閣下:チェシャ猫のことかにゃ。あれは予の親戚じゃ。 下僕:えっ! うそっ! そんなこと初めて聞…

【イベント】2020年1月20日「石牟礼道子の遺した言葉」町田康x若松英輔 @東京工業大学

まめ閣下:下僕よ。どうした、さっきからノートを眺めてため息ばかりついておるが。 下僕:ああ、閣下。昨夜こちらで聴いたお話があまりに深く心に沁みて、何からどうお話しようかと考えあぐねているところでございます。 まめ閣下:話がまとまらないのはい…

【読書】「しらふで生きる」と「スピンクの笑顔」町田康 

まめ閣下:どうしたんだ、さっきからため息ばかりついて。 下僕:ああ、生きるって寂しいことでございますねぇ、閣下。 まめ閣下:な、なにを柄にもないことを言っておる。どこか具合でも悪いのか? 下僕:具合・・・そうですねぇ、強いて言うなら、こう胸の…

【講師のいる読書会】2019年11月30日 第6回町田康さんと本を読む@大磯 カフェ・マグネット

まめ閣下:おい、下僕よ。最近ちっとも家におらんではないのかにゃ? 予の下僕としての仕事はどうしたのだ。 下僕:最近とかおっきくくくらないでくださいよ。金曜の夜と土曜日、出かけただけじゃないですか。金曜日は横浜で汝、我が民に非ズの実演で、土曜…

読書会まとめ ルシア・ベルリン「掃除婦のための手引き書」

まめ閣下:下僕よ、今朝も怠惰なる下僕よ。 下僕:また怠け者呼ばわりですか。今朝はいささか頭が痛いんで、ちょっとくらいだらだらしてても許してくださいよー。 まめ閣下:おおかた飲みすぎであろう。「しらふで生きる」とこのところ毎日のように口では言…

2019年7月31日 講演「古典のおもろみ」町田康 第56回日本近代文学館 夏の文学教室@有楽町よみうりホール

まめ閣下:いやぁ、今日も暑かったなぁ。 下僕:ほんっと、こういうときは日があるうちは家から出たくないんですが、今日も町田さんの講演があるってんで、日向のアイスキャンディーみたいに溶けそうになりながら有楽町まで出かけてきましたよ。 まめ閣下:…

【講師のいる読書会】「むらさきのスカートの女」今村夏子

まめ閣下:昨夜はまた大勢が集っておったようだにゃ。 下僕:はい、例のN氏を講師にお迎えしての小説塾の日でございましたからね。閣下だって塾生の一人としてご参加くださったではありませんか。 まめ閣下:何を申すか。予は誰の教えも請わない。単にオブ…

2019年7月10日 生誕110年 町田康とよむ太宰治 第2回 @NHK文化センター青山教室

まめ閣下:おい、下僕よ。 下僕:なんでございましょう、閣下。 まめ閣下:しばらくわが屋敷を離れてどこぞを放浪していたようだが、旅先からはたった1回手紙をよこしたきりで、帰ってきたかと思ったらまた夜遅くまで外出していたってのはどういう了見だ? …

2019年6月8日 奥泉光xいとうせいこう 文芸漫談シーズン4「ライ麦畑でつかまえて」@新宿文化センター

まめ閣下:下僕よ、昨夜は遅く帰ってきたと思ったらビール飲んでさっさと寝てしまったようだけど、何かイベントに行っておったのではないかな? 下僕:あぁ、すいません。ご報告したい気持ちはあったんですが、晩御飯食べそびれたし、久しぶりの新宿の雑踏で…

読書「騎士団長殺し」村上春樹 (第1回目の感想)

下僕:閣下、わたくし昨日ようやく「騎士団長殺し」全4巻読み終わりました! まめ閣下:あー、おほん、きっと多くの民がその発言に「なに今ごろ?」って反応してると思うな。 下僕:だって閣下、わたくし本は可能な限り文庫になってから買う、長編は全巻出て…

読書会まとめ「居た場所」高山羽根子

下僕:まめ閣下、ゆうべは絶叫ライブめずらしくお休みでしたね? まめ閣下:昨日は謁見を求める民が大勢参ったからな。さすがに疲れて朝まで気絶眠であった。 下僕:謁見を求める民って。閣下、あれは小説塾の生徒さん、講師を招いて作品を読む会の参加者さ…

第32回三島由紀夫賞について町田さんの選評

まめ閣下:このまえの、三島由紀夫賞の選考会議はリアルタイムでネット中継があったらしいではないか。下僕は観たのか? 下僕:それが閣下、わたくしまったく知りませんで。あとから知ってがっくりと肩を落としましたよ。で、ネットでいろいろ検索したところ…

2017年11月4日 町田康 講演会「読むことと書くことの関係」@中央大学多摩キャンパス

下僕:閣下、大変でございます! まめ閣下:なんだ、騒がしい。 下僕:あの、今クローゼットのなかを整理いたしておりましたら、こんな古いパンフレットが出てまいりました! 開いてみれば、詳細なメモ書きが。これ、ちょっとご覧くださいませよ。 まめ閣下…

2019年4月3日トークイベント「危機の時代・文学の言葉」@講談社

下僕:少し前の話になっちゃうんですが、こんなイベントにわたくしが出かけましたの、まめ閣下憶えていらっしゃいますか? まめ閣下:ああ、多和田葉子さん、佐伯一麦さん、松浦寿輝さんの対談っていうんで、いそいそ出かけて行ったやつだな。 下僕:そう、…

「ロックの老いの坂」と「汝、我が民に非ズ」の考察

下僕:ねぇ、閣下、6月にセカンドアルバムがとうとう出るんですよー。たのしみじゃあ、ござんせんか? まめ閣下:それはこのところ下僕がことのほか熱をあげておる「汝、我が民に非ズ」ってバンドのことかい? 下僕:その通りでございます。ライブに通うよ…