まめ閣下:おい、下僕よ。また「ブログの更新がされてないようですね」ってはてなから催促が来てるではないか。
下僕:あいすみません。そりゃわたくしだって更新はしたいんですが、いたしかたないものはいたしかたないんであります。
まめ閣下:それは内田百閒であるな。
下僕:あ、さすが閣下。よくおわかりで。
まめ閣下:おほん、そうやって話をそらしてもだめにゃ。なにかしっかり予に報告することはないのか。
下僕:なことおっしゃられてもね、だめなんですよ。
まめ閣下:だめって、にゃにが?
下僕:あのですね、閣下はもとより下界におでかけされないから関係ないかもしれませんがね、今世の中は新型コロナとかいう車の名前みたいなウィルスが原因の疫病が蔓延してて、人が集まると感染拡大の危険があるってことでね、いろんなイベントがキャンセルされちゃってるんです。もちろんわたくしが今月行く予定でいた文芸関係のものもすべてキャーンセル、中止、と・り・や・め。
まめ閣下:なんだそういうことか。ちなみに行く予定だったイベントってのは?
下僕:まず3月6日「文芸フェスティバル2020 春の陣第5夜 筒井康隆先生VS松浦寿輝先生 スペシャル対談」@代官山蔦屋。筒井先生は人生最初に夢中になった作家さんですがまだお姿を生で拝見したことがないので楽しみにしていたんですが。その次は3月11日に法政大学で予定されていた文芸イベント「言葉を知る。言葉を学ぶ。言葉を教える」で、そのシンポジウムに町田康さんも出る予定だったのですが、中止。そして来週こそは、と思っていましたが、3月30日ロフトプラスワンで予定されていた町田さんと奥泉光さんの対談も今朝中止が発表されておりました。
下僕:これでもう3月の予定がすべてなくなってしまったので、閣下にご報告することもないわけなのであります。
まめ閣下:イベントがなくても何冊か本は読んだりしてるわけだし、にゃにか話したらよいではにゃいか。
下僕:あのですねー、このブログを読んでくださる方々っていうのはたぶんわたくしがあちこちで見聞してきた作家の方々のお話とか文学作品に興味があるわけで、文学オタク猫と愚かな下僕の世間話が聞きたいわけじゃないと思いますよ。
まめ閣下:そりゃ貴君の愚なる話には興味はないかもしれんが、予の話を聞きたいという人間は少なからずおるんじゃないかにゃ。
下僕:閣下の話ってなんです? この歳になって腹毛が生えてきた、とか。毛づくろいはあまりしないほうがいい、とか。爪とぎサークルは桶タイプよりすり鉢タイプが好み、とか。そんな話、誰も聞いてくれませんよ。
まめ閣下:そうかにゃあ。じゃ、歌うかにゃ。おわあ、おわぁ、おぎゃあ、おぎゃあ。
下僕:もう、やめてくださいよ。こちとら毎晩その絶叫ライブとやらを聞かされていささか頭がいかれそうなんですから。
まめ閣下:貴君の頭はもともといかれておる。
下僕:あー、もう。わかりました。閣下の見目麗しいお写真を何枚か貼っつけておきますので、これにてごめん。
まめ閣下:ふん、来月はもう少しましな世界になるといいにゃあ。