2023-01-01から1年間の記事一覧
・カポーティのふたつの時代 ・早熟の天才・恐るべき子どもと呼ばれた作家のイノセンス ・「気高い、しかし情けを知らぬ主人」 まめ閣下:下僕よ、おい、だらだらしとらんでさっさと例のやつをやろうではないか。 下僕:あ、閣下。やっとおいでくださいまし…
・「体力と生命力をもてあまし制御できかねている若い男」の世界から「神話」の世界へ ・比類なき肉体性と「淫」の描写 ・「私小説」と「当事者性」 まめ閣下:下僕よ、怠惰なるわが下僕よ。惰眠をむさぼるばかりのうすらばかになりさがっているつもりか。為…
池松舞さん(『野球短歌』)が小説の実作について抱いている質問に保坂さんが答える形で、主に話されたことは: ・『文体』とは ・小説はいかに書くべきか 下僕:らんららー、らんらんらー、らんらんらんらりらー まめ閣下:ずいぶんご機嫌ではないか、下僕…
・動物の一種としての人間という視座 ・観察眼の鋭さ ・広島での戦争体験がもたらしたもの ・今読まれるべき作家 ・蟹とはなにか 下僕:おや、閣下ではありませんか。どうしたんです、アザラシが水面に顔出すみたいに、ぽっかりと現れたりして。 まめ閣下:…
・完璧な小説というものは存在する ・体験をフィクショナイズする力のとてつもなさ ・多様な文体を生み出し使い分け、言葉の選択、構成の巧みさ ・何を書くか、ではなく、いかに書くか ・大江という作家の目・耳・頭を借りて世界をみられる喜び ・以前の作品…