・「変」な小説 ・「写生文」である ・「探偵」の意味 ・前近代的日本的自我と近代的西洋的自我 ・漱石の新しさ 下僕:秋のお彼岸が過ぎて長くつらい夏がようやく終わったと思ったら突然冬、みたいな冷え込みですねぇ。 まめ閣下:にゃ、それタイトルに掛け…
・口承文芸、神話、昔話とは ・冒険譚・空想譚、「おはなし」としてのおもしろさ ・翻訳の巧みさ ・瞑想的読書体験 ・国際的には高い評価なのに本国であまり評価されていないのはなぜか 下僕:うぃ~、もう飲まない、今日はだんじて飲みませんよ。 まめ閣下…
・暗誦したくなるほど素晴らしい文章 ・翻訳の見事さ ・他の作品を書くことによってたどり着いた境地 ・「経験」となる読書 ・小説としての構造の巧みさ 下僕:昨日は猫の日、閣下の日、ということで読書会をやりました。 まめ閣下:なにを申すか、毎日が猫…
・文学とは何かという問いに対する答え ・小説的リアリティ(真実)とは ・おそろしく巧みで緻密な作品 ・小説は時代と切り離せないもの ・(作者が)何を言うか、ではなく、人間を描く まめ閣下:おっはー、下僕。なにをしょぼくれておる。 下僕:あ、閣下…
「情報は古くなる。けれど経験は古びない。」 大昔に書いた自分の旅行記を読み直して、まず感じたのはそれでした。たぶん西暦2000年ごろ、満月かささぎという筆名で、出版人ドットコムという会社から電子書籍で出していただいたものです。当時電子書籍は今の…
・作品ごとに多彩な文体を使い分ける作家 ・社会情勢や政治とは無縁でいられたゆえの明るさ ・小説のおもしろさは「共感」とは別のもの ・まったく隙のない文章 ・とにかく天才 まめ閣下:下僕ヨ。オイ、下僕ッチャンヨオ。コッチヘ来テオクレヨウ。昨日ノ読…
・作品ごとに多彩な文体を使い分ける作家 ・社会情勢や政治とは無縁でいられたゆえの明るさ ・小説のおもしろさは「共感」とは別のもの ・まったく隙のない文章 ・とにかく天才 まめ閣下:下僕ヨ。オイ、下僕ッチャンヨオ。コッチヘ来テオクレヨウ。昨日ノ読…
・まったく様相の異なる第一部「見えない人間の肖像」と第二部「記憶の書」 ・個と普遍を往還しつつ深まり展開していく思索 ・創作論であり芸術論であり「宣言の書」であるかもしれない ・知の巨人の思考過程を垣間見せてくれる 下僕:閣下ぁ、閣下ぁ~ まめ…
・カポーティのふたつの時代 ・早熟の天才・恐るべき子どもと呼ばれた作家のイノセンス ・「気高い、しかし情けを知らぬ主人」 まめ閣下:下僕よ、おい、だらだらしとらんでさっさと例のやつをやろうではないか。 下僕:あ、閣下。やっとおいでくださいまし…
・「体力と生命力をもてあまし制御できかねている若い男」の世界から「神話」の世界へ ・比類なき肉体性と「淫」の描写 ・「私小説」と「当事者性」 まめ閣下:下僕よ、怠惰なるわが下僕よ。惰眠をむさぼるばかりのうすらばかになりさがっているつもりか。為…
池松舞さん(『野球短歌』)が小説の実作について抱いている質問に保坂さんが答える形で、主に話されたことは: ・『文体』とは ・小説はいかに書くべきか 下僕:らんららー、らんらんらー、らんらんらんらりらー まめ閣下:ずいぶんご機嫌ではないか、下僕…
・動物の一種としての人間という視座 ・観察眼の鋭さ ・広島での戦争体験がもたらしたもの ・今読まれるべき作家 ・蟹とはなにか 下僕:おや、閣下ではありませんか。どうしたんです、アザラシが水面に顔出すみたいに、ぽっかりと現れたりして。 まめ閣下:…
・完璧な小説というものは存在する ・体験をフィクショナイズする力のとてつもなさ ・多様な文体を生み出し使い分け、言葉の選択、構成の巧みさ ・何を書くか、ではなく、いかに書くか ・大江という作家の目・耳・頭を借りて世界をみられる喜び ・以前の作品…
・「外さないルシア・ベルリン」 ・死と生、清と濁、弱さと強さ、相反するものを等価に描写する手つきの鮮やかさ ・実人生をいかに作品の素材にするか。ねじ曲げるのではなく変容させること。 ・小説における「ほんとうのこと」とは。ほんとうのことが人の心…
・幽霊譚を元ネタにフェミニズム的視点でライトな語り口で展開される短編集 ・「おばちゃん」の素晴らしさ ・短編はいかに書かれるべきか まめ閣下:下僕よ。昨日は遅くまで賑々しくやっておったのー。 下僕:あ、閣下ではありませんか! ようやくおいでくだ…
・小説「パンク侍、斬られて候」を浪曲化。「これはカバーバージョンだ」(町田康) ・浪曲はブルースだ ・浪曲は節回しとリズム ・台詞になってはダメ、歌ってもダメという難しさ ・なぜ浪曲に惹かれるのか まめ閣下:おい、下僕よ。 下僕:あ、閣下! なん…
*おそろしく完成度の高い作品 *選び抜かれたモチーフ *研ぎ澄まされた言葉 *細部のリアルさ *「川」が象徴するもの *子どもの社会的脆弱性と生きづらさのなかにも喜びを見いだす力 *わたくしもまた、抗いがたい速い川に立たされているのではないか? …
・偏屈とは ー 古典をやるメリット ・古典の現代語訳について ー 翻訳か創作か ・人間の営みはすべて「翻訳」である ・オートマチックな言語を捨てよ ・文学の言葉にこだわりたいわけ まめ閣下:下僕よ。 下僕:あ、閣下、降臨。 まめ閣下:降臨ではない。貴…
・エッセイって言うな! 随筆って言え! ・小説は歌謡曲、随筆はロック ・小説は「役」随筆は「素」 ・本当におもろい文章を書くコツ、秘技とは。 下僕:昨日の講座もおもしろかったなぁ。あぁー、なによりのクリスマスプレゼントだったなぁー。とくにラジオ…
下僕:あー、閣下ー、おいでにならないかなー。ご報告したいことがあるんですけどねー(棒)。って呼んだって出てこないですよね、なんたって気ままなイデアであらっしゃりますからね。ま、こないものはしょうがない。一人で寂しくまとめ記事的な感じで やっ…
・詩人として~詩の言葉とは何か~ ・小説家として~文体と笑い~ ・「わかる」の四種類 ・「文体は意志である」 ・笑いの本質「おもしろいことはこの世の真実」 ・「壺」 ー ある単語によって書き手と読み手がともに照らされる使い方 まめ閣下:呼ばれてな…
・生物学的に予見された未来はディストピアであるのか?・SFと幻想ファンタジー、あるいは神話 ・変わっていくもの、変わらないもの ・「書く人なら一度は嵌まる川上弘美」 下僕:閣下、閣下、かっっかー!! 出てきてくださいよぉ。 まめ閣下:呼ばれて飛び…
・音楽と文学、芸能によって伝えられる「祈りと物語」とは ・祈りとはなにか。祈りと願いの違い。 ・なぜ人は物語を必要とするのか まめ閣下:おい、貴君。余になにか報告があるのではないか。 下僕:わっ。閣下、ふいに現れたらびっくりするじゃないですか…
・今あえて吉行淳之介を読んでみた ・文学と時代性についての考察 ・優れた文学作品は時代を超えるか 下僕:閣下、昨夜の読書会はちゃんとお聞きくださってましたか? まめ閣下:またあの薄っぺらい板に向かって何やらしゃべっておったのか。まあ聞いてなか…
・若き天才詩人にも「幾時代かがありまして」。 ・「神を見た男」としてメチャイケな時代もあったのに。失ってから知る悔しさよ。 ・詩というのは、ただかっこいい言葉だけを連ねたものではない。あきらめずに何度も読んで、言葉の背後にある大きなものをつ…
・一冊の本について話す気楽な会 ・読書に正解はない、読んで感じたことを自由に語る ・このタイミングで太宰を課題に選んだ理由はとくになくて「早く決めないといけなかったから」と町田さんはおっしゃっておりましたが、ふと気づくと読書会の翌日は太宰が…
・言葉の意味とは。理解とは。 ・小説の言葉とは。 ・それにつけても「読書会」ってすごいわ。 下僕:閣下、昨日の読書会も白熱しましたね。 まめ閣下:ん? 予にはただの世間話にしか聞こえなかったが。 下僕:あ、そうか。閣下は読書会本編が終わってから…
・求心力より遠心力で描く ・寓意・寓話小説 ・人間のきらいな人間 下僕:閣下はぐっすりおやすみでしたが、昨日は例の小説塾だったんですよ。で、課題図書でこちらを取り上げました。開高健の「パニック」です。 まめ閣下:お、その話は知っておるぞ。ネズ…
町田康さんが語る「清水次郎長」も4回目、今回は浪曲「清水次郎長」からはちょっと外れて、「 」についてのお話。 まめ閣下:ふぁあああ、よく寝た。 下僕:よく寝た、じゃありませんよ、もう。せっかくのオンライン講座なのに、また聞いてなかったんですか…
第164回芥川賞受賞作を、元編集者で現在多数の小説教室で講師を務めるN氏と読んで語る会で語られたことなど。ひょっとするとあんまり大きな声では言えないようなこともあるかもしれませんが・・・。 まめ閣下:おい、下僕よ。予になにか報告すべきことが…