Rock'n'文学

猫ときどき小説書き

村上春樹

【読書会】2023年10月22日村上春樹訳でカポーティを読む『遠い声、遠い部屋』『ティファニーで朝食を』 於オンライン

・カポーティのふたつの時代 ・早熟の天才・恐るべき子どもと呼ばれた作家のイノセンス ・「気高い、しかし情けを知らぬ主人」 まめ閣下:下僕よ、おい、だらだらしとらんでさっさと例のやつをやろうではないか。 下僕:あ、閣下。やっとおいでくださいまし…

【読書会】2022年10月1日「すべての月、すべての年」ルシア・ベルリン著・岸本佐知子訳

・「外さないルシア・ベルリン」 ・死と生、清と濁、弱さと強さ、相反するものを等価に描写する手つきの鮮やかさ ・実人生をいかに作品の素材にするか。ねじ曲げるのではなく変容させること。 ・小説における「ほんとうのこと」とは。ほんとうのことが人の心…

【講師のいる読書会】2020年12月20日「一人称単数」村上春樹

「あなたにはそれが信じられるだろうか? 信じたほうがいい。それはなにしろ実際に起きたことなのだから。」(「チャーリー・パーカー・プレイズ・ボサノバ」より) 「それらは僕の些細な人生の中で起こった、一対のささやかな出来事に過ぎない。(中略)も…

【読書会】2020年5月30日 レイモンド・カーヴァー「大聖堂」ほか

まめ閣下:下僕よ。昨日も何やらにぎやかだったな。一人で四角い画面みたいなのに向かってなにをべらべらくっちゃべっておったんにゃ? 下僕:やだ、閣下。あれはパソコンではありませんか。わたくしめが毎日毎日黙々と作業している機械でございますよ。 ま…

2020年4月7日 非常事態をくぐりぬける文学とは

下僕:閣下、とうとう東京に今夕非常事態宣言が出るそうですよ。 まめ閣下:でも外出禁止とか交通機関の封鎖とかの強制力のあるロックダウンではないからにゃ。食料や日用品の買い物、散歩などは制限されないと言うではないか。 下僕:とはいえ、やはり気鬱…

読書「騎士団長殺し」村上春樹 (第1回目の感想)

下僕:閣下、わたくし昨日ようやく「騎士団長殺し」全4巻読み終わりました! まめ閣下:あー、おほん、きっと多くの民がその発言に「なに今ごろ?」って反応してると思うな。 下僕:だって閣下、わたくし本は可能な限り文庫になってから買う、長編は全巻出て…